• 2024年10月19日
  • 2024年10月7日

歯髄再生療法って何?【歯髄再生療法の概要とメリット、デメリット】

ブログを拝見していただきありがとうございます!

今回のテーマは【歯髄再生療法】についてです!

歯の神経を再生させる?そんな夢のような処置が現在研究過程を経て、臨床に応用されています。

当院では新宿三丁目北歯科さんと医院提携することで、歯髄再生療法をご希望の患者様をご紹介させて頂いております!

現在、厚生労働省から認可を受けた医院でしかこの処置を行うことは出来ず、全国でも10院ほどしか認可がおりておりません。

【歯髄再生療法とは?】

歯髄幹細胞を用いた再生医療の一つが、「歯髄再生治療」です。

虫歯が進行した歯や事故やスポーツなどで怪我を負った歯の歯髄を取り除いて洗浄し、内部に歯髄幹細胞と薬剤を移植することで神経を再生させます。(すでに抜髄され、人工物が充填されている歯も対象となる場合があります。)
この治療法は2020年に日本で承認されましたが、世界的にも先進的な治療法であり、話題となっています。

【歯髄幹細胞とは?】

歯髄幹細胞(しずいかんさいぼう)とは、歯髄に存在する幹細胞です。

幹細胞とは分化能力(様々な組織の細胞に分化できる力)と複製能力(自身と同じ細胞を増やすことのできる力)を持った特殊な細胞。様々な細胞を生み出す能力を持つことから、「細胞の生みの親」と呼ばれることもあります。

幹細胞は、さい帯血や骨髄、脂肪組織など、私たちの体のあらゆるところに存在しています。中でも歯髄幹細胞は固いエナメル質に守られていることから、外部からの刺激を受けにくく、遺伝子に傷がつきにくいと考えられています。

また、歯髄幹細胞は他の幹細胞と比較して神経や血管に分化しやすいことが分かっています。

【歯髄再生療法のメリット】

歯が長持ちしやすい

歯髄幹細胞を移植した歯では、再生治療前に歯医者で削った根管部分も、細胞の働きでもとに戻る(もともと歯髄があった場所は歯髄が、象牙質があった場所は象牙質が再生される)ことが示されており、物理的強度が高まることが期待されます。
また、前述したように、歯髄は水分・栄養を届けてくれる重要な役割を担っています。
水分・栄養が行き届いた歯は割れにくく、虫歯や歯髄炎、根尖性歯周炎になりにくいため、長持ちしやすくなります。

疾患の悪化を防止しやすくなる

歯の神経がない場合、痛みを感じられなくなります。
そのため、虫歯になっていても気づかずに放置してしまい、重症化するケースがあります。
歯髄があれば、神経の感覚機能が備わっているため、痛みなどをきっかけに早期発見できる可能性が高まるでしょう。

歯髄再生治療を行うことで、虫歯や根尖性歯周炎を予防でき、健康的な歯を維持しやすくなるといえます。また、歯根破折などの抜歯に直結する状態を回避、回復させる可能性を秘めています。

【歯髄再生療法のデメリット】

治療に時間を要する

歯髄再生治療は時間がかかります。

抜歯した歯は、歯科医院が委託している特定細胞加工物製造事業者のアエラスバイオ株式会社に送られ、歯髄幹細胞を採取し、移植に十分な数まで増やし、品質や安全性の試験結果が出るまで約1ヶ月かかります。移植後も、歯髄が再生されさらに歯髄を覆う象牙質が再生されるまで、約6〜12ヶ月の時間を要します。

治療費が高額

歯髄再生治療は、自費診療扱いとなり、実際にかかる費用の目安は以下の通りです。

  • 前歯:約50〜70万円
  • 小臼歯:約60〜90万円
  • 大臼歯:約80〜100万円

奥歯の方になるほど根の本数が多くなるため、費用が高くなります。また、歯によってはMRI検査の費用が別途発生する可能性があります。

治療できる場所が限られる

歯髄再生治療は、特殊な設備や高度な技術を必要とします。したがって、国の再生医療の法律に則り、特定認定再生医療等委員会において再生医療等提供計画の審査に合格し、厚生労働省に提供計画を届け出て受理された歯科医院でしか治療ができません。

【最後に】

今回は歯髄再生療法の概要やメリット・デメリットを説明致しました。

条件が揃うことで「歯の神経を復活させたい」を実現出来る今後期待の出来る治療法です!

【歯髄再生療法提携医院】

新宿三丁目北歯科(保険適用治療は行っておりません)

https://ume2.jp

東京都練馬区中村橋・富士見台の歯医者・歯科

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