• 2024年11月30日
  • 2024年12月1日

インプラントを選択したほうが良い場合ってどういう時?【メリット・デメリットについて】

ブログを拝見していただきありがとうございます!!練馬区中村橋・富士見台の歯医者・歯科のレアリゼ歯科クリニックです!

今回のテーマは【インプラント】についてです。

歯が無くなって歯医者さんでインプラントを勧められた場合、なぜ歯医者さんはインプラントを勧めるか考えたことがありますか?

歯科医師目線からのインプラントを勧める場合についてご説明します。

【インプラントを選択する基準は?】

①残存骨量

まず、インプラントを行うためには抜歯を行った後に残る残存骨の量がポイントになってきます。残存骨が多い場合は、インプラントの予後が良いと判断し、お勧めする場合が多いと思います。また、残存骨が少ない場合も骨造成を行えば、正常同等の状態に戻ると判別する場合もお勧めすることが多いです。

しかしながら、骨造成を行っても予後が良好と判断しない場合には、原則インプラントをお勧めすることは無いと考えられます。

②口腔内状態や喫煙状況

ここでの口腔内状態とは、プラークや歯石などお口の中の汚れ具合の事を言います。

インプラントを行う上で大切なことは、インプラントを行った後にいかにインプラント周囲炎を起こさせないかということに繋がります。インプラント周囲炎とは簡単に言うとインプラントの歯周病です。インプラントだから歯周病が関係ないとは絶対に言えません。むしろ、ご自身の歯と比較して、インプラントの方が歯周病原菌に対しての免疫は弱いです。そのため、歯周病が進行すると一気に進行するケースの方が多くみられます。

したがって、口腔内の清掃状態が悪い方や、喫煙をしている方にはインプラントはあまりお勧めでしません。インプラントを選択肢に入れてくれているということは歯医者さんにお口の中を綺麗だと認めてもらっていると考えて下さい!!

③残存歯の状態

残存歯の状態はかなりインプラントを選択するうえで重要になってきます。例えば、歯が抜けてから何年か放置していて、横の歯が傾いてきている場合などはその状態でのインプラントはお勧めしません。インプラントは先ほど上記でご説明したように清掃状態などがかなり重要になるため、傾いている歯とインプラント間はその後しっかり磨けると思いますか?

確実に真っすぐ生えている歯の方が磨きやすいと思います。やはりその場合は傾いている歯を矯正治療で直立させてからインプラントを行った方が予後は良いと考えられます。

他にも横の歯が虫歯になっていない場合はインプラントを第一選択に考える歯医者さんが大半です。横の歯を削ってブリッジなどももちろん検討しますが、患者さんの健康な歯を削るのは歯医者さんとしてはかなり心苦しい選択です。(予後が悪くなる可能性が分かっていながら行うのと同じ感覚なので….)

④個々の身体状態と適応

最後に大切なのが全身状態です。高血圧、糖尿病、心疾患、骨粗鬆症など多くの全身疾患がありますが、年齢や投薬状況などを加味したうえで総合的に判断していきます。若年者で全身状態も良い場合はインプラントをお勧めする場合が多いと思います。

【インプラントを選択するメリットは?】

自然な見た目と機能

インプラントは本物の歯と似た見た目と噛む力を持ち、周囲の歯や歯肉と違和感なく調和します。発音や食事の際の自然な感覚が得られるため、自分の歯のように感じやすいです。

耐久性と長寿命

正しいケアを行えば、インプラントは非常に長持ちし、数十年にわたって使用できる場合があります。材質には生体親和性が高く、骨としっかり結合するチタンが使われており、耐久性も抜群です。

周囲の歯に負担をかけない

ブリッジとは異なり、インプラントは隣接する歯に依存せず独立しています。そのため周囲の歯を削る必要がなく、他の歯を保護することができます。

骨の健康維持

歯が抜けた部分をそのままにしておくと、顎の骨が萎縮することがありますが、インプラントを埋め込むことで、噛む力が骨に伝わり、骨の維持が期待できます。

快適さと安定性

インプラントはしっかりと固定されるため、取り外す必要がなく、動くこともありません。入れ歯と違い、外れる不安や異物感も少なく、生活の質が向上します。

口腔内の衛生維持が容易

インプラントは天然の歯と同様に歯磨きやフロスが可能で、日常のケアがしやすいため、口腔内の衛生を保ちやすくなります。

これらの利点により、インプラントは欠損した歯の代替手段として自然さと機能性を求める方にとって大きなメリットがあると言えます。

【インプラントを選択するデメリットは?】

コストが高い

インプラント治療は他の歯の代替手段(例えば部分入れ歯やブリッジ)に比べて費用が高く、保険適用外の場合が多いため、経済的な負担が大きくなりがちです。

手術が必要

インプラントは歯茎を切開し、顎の骨に埋め込む手術が必要です。手術に伴う痛みや不快感、さらには感染のリスクもあります。また、骨の回復を待つ期間があるため、治療に数か月かかることも一般的です。

骨量が必要

インプラントを固定するためには一定の骨の厚みと高さが必要です。骨の状態が良くない場合は、骨移植や再生治療が必要になることがあり、その分、治療が複雑になり、費用や治療期間が増加します。

治療後のメンテナンス

インプラントも日常的なメンテナンスが必要であり、十分な口腔ケアを怠ると、歯周病と似た「インプラント周囲炎」を引き起こす可能性があります。このため、インプラント周囲の健康を維持するために、定期的な歯科検診とプロフェッショナルクリーニングが欠かせません。

成功率に影響する要因

喫煙者や糖尿病などの慢性疾患がある方は、インプラントの成功率が低下することが報告されています。また、インプラントが体に合わない場合、定着せずに脱落することもあります。

一部の医療リスク

術後に痛み、腫れ、痺れ、出血などのリスクがあり、場合によっては神経損傷や副鼻腔への影響などのリスクも伴います。インプラント治療には、事前の検査や手術に適した身体状況が求められます。

インプラント治療は見た目や機能の向上に優れた方法ですが、上記のようなデメリットを理解した上で、自身の状態に合った方法を歯医者さんと十分相談することが大切です。

【最後に】

インプラントは選択できるメリットは多くあります。しかしながら、選択できない場合に関してもブリッジや入れ歯などで代替することは十分可能ですので、しっかり担当の歯医者さんと相談してから決めるようにしてください。「インプラントは一生もの」だと思ってぜひ検討してみてください!!

インプラントのご相談は練馬区中村橋・富士見台の歯医者・歯科レアリゼ歯科クリニックにお任せください!!

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