• 2024年9月21日
  • 2024年9月4日

歯周組織再生療法ってなに?【歯周外科の特徴・メリット・デメリットについて】

ブログを拝見していただきありがとうございます。

今回のテーマは【歯周組織再生療法】についてです。

歯周組織再生療法というワード聞いたことありますでしょうか?おそらくあまり聞きなれないワードではあると思います。

簡単に説明すると歯周病で歯茎が下がってしまった部分などの歯茎・骨を再生させる方法になります。

今回は特徴やメリット・デメリットに関して説明させていただきます。

【歯周組織再生療法とは?】

歯周病によって失われた骨などの歯を支えている組織を回復する治療法です。
失われた組織を回復するために必要な場所(スペース)を作り、失われた組織の再生を誘導する薬剤を骨の欠損部に入れ、骨などの組織を再生させる治療法です。
当医院では再生に必要な細胞を誘導させるエムドゲイン、リグロスという薬剤や骨を作るための足場となる骨補填材を使用しています。

全ての骨欠損に対して再生療法が可能ではなく、お口の中や体の健康状態、そして骨欠損の種類によって再生療法が適応かどうか診断が必要になります。

【歯周組織再生療法のメリット】

①歯周病の進行を抑えられる 歯周病によって失われた歯周組織を再生することで、歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑制し、歯茎や歯周組織の炎症を改善します。

②歯を長く保つことができる 歯周組織が回復することで歯を支える力が強くなり、抜歯のリスクが軽減されます。

③入れ歯やインプラントに頼らずに済む 自分自身の歯を使い続けることができます。

④下がった歯茎を再生できる 歯茎が再生されると、歯磨きの際に痛みや沁みるなどの症状がなくなります。

⑤顎の骨の再生が可能 顎の骨の再生によって、歯が抜けてしまう事態を回避できる可能性が高まります。

【歯周組織再生療法のデメリット】

①全体的に下がっている骨は再生できない

②溶けてしまったすべての骨が戻るわけではない

③歯茎が下がってしまう場合がある

④治療後のメインテナンスを怠ると元の状態に戻ってしまう

⑤糖尿病や骨粗しょう症などの方には適用できない

⑥喫煙している方は効果がほとんど得られない

⑦手術が必要になるため基礎疾患のある方は難しい場合があります

⑧原則自費治療になるため費用が高い

【歯周組織再生療法までの流れ】

①精密検査

口腔内写真・レントゲン写真・歯周病検査を行います。

②スケーリング

スケーリングを行い、歯肉の上にある歯石や炎症を取り除きます。

③再検査1回目

スケーリングを行った後に、歯周病検査にて歯周ポケットの改善を判別します。

④スケーリング・ルートプレーニング

再検査の結果が芳しくない時は歯肉の中の歯石・炎症を取り除くためルートプレーニングという治療を行います。

⑤再検査2回目

ルートプレーニングを行った後に、歯周病検査にて歯周ポケットの改善を判別します。

⑥歯周外科治療

上記の処置を行っても歯周ポケットが改善されない場合に歯周外科治療を行います。この歯周外科の中に歯周再生療法は含まれます。

【最後に】

歯周組織再生療法はご自身の歯を残す一つの手段です。もし、抜歯しなくてはならない、歯周病が進行しているなどご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください!

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