• 2024年3月29日
  • 2024年4月27日

親知らずは抜かなくてはならないの?

ブログを拝見していただきありがとうございます。

今回のテーマは「親知らずって抜かなきゃいけないの?」です。

さて、皆様は過去に親知らずを抜いたほうが良いと言われてことはありませんか?

当院にも親知らずでお悩みを抱えた患者様が日々来院されます。

そこで、「抜いたほうが良い親知らず」と「抜かずに様子を見たほうが良い親知らず」、この2つをご説明致します。

まず、「抜いたほうが良い親知らず」についてです。

抜いたほうが良い親知らず

①大きな虫歯があり、手前の歯に虫歯が移る可能性がある親知らず。

②頻繁に歯茎が腫れ、生活に支障をきたすような親知らず。

③歯列矯正を行うにあたって、抜去が必要と判断される親知らず。

④生えている方向が変で歯ブラシが当たらないと判断される親知らず。(上の親知らずが多いです。)

⑤咬み合わせの親知らずが無く、歯が伸びてきてしまっているもしくは咬み合わせに不具合が生じているような親知らず。(顎関節症などに関与している場合もあります。)

以上のような親知らずは抜歯を検討したほうが良い親知らずと言えます。

親知らずは放置することで、感染が広がり、骨や近くの歯に影響を与えてきます。

また、若年者の方が骨も柔らかく、抜歯後の腫れなども比較的少ないと言われています。

そのため、若年者の方で抜いたほうが良い親知らずがある場合は、早めに抜歯を行うことをお勧めいたします。

次に、「抜かないほうが良い親知らず」についてです。

抜かないほうが良い親知らず

①虫歯の問題が無く、歯ブラシがしっかり当たるような親知らず。

②神経が近く、麻痺の恐れがある親知らず。

③上顎洞(鼻と繋がる空洞)に交通しており、感染の可能性がある親知らず。

④上下の咬み合わせに異常が無く、しっかり咬めている親知らず。

⑤骨の中に埋まっておりこれ以上生えてこない親知らず。

このように親知らずの抜歯には判断基準があります。

この判断を行うためには歯科用CTを用いた診断が重要になってきます。通常のレントゲンは2次元のものになるため虫歯の診断や歯周病の診断には有用です。しかし、下の親知らずの抜歯の際は歯の奥行きや3次元的な位置関係が抜歯の判断基準に大きく関わってきます。そのために当院では歯科用CTを有効に活用し、患者様に安心して治療を受けていただける環境を整えております。

また、神経の麻痺がおこる可能性が高い場合はしっかりしたアフターケアが重要となってきます。そのため、市民病院や大学病院といった安心して抜歯が出来る病院へご紹介する場合もございます。

リスクをご説明したうえで、抜くリスクが少ない場合は抜歯へ至りますが、リスクが大きい場合は抜歯をせず、定期的な検診等で経過を見させていただくという方針も治療の一環になりますので、親知らずを抜いたほうが良いという考え方だけが正解ということではありません。親知らずでお悩みを抱えている患者様は是非一度ご相談下さい。

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