• 2024年5月25日
  • 2024年6月9日

インプラントは実際、良いの?悪いの?【インプラントの特徴とメリット・デメリットについて】

ブログを拝見していただきありがとうございます。

今回は【インプラント】についてご説明致します。

インプラントで悩むときにまず、外科処置があるので怖い、金額が高いというこの2点が頭に浮かぶと思います。インプラントは一生ものですのでしっかり考えていただく必要があります。今回はインプラントでお悩みを抱えている方にピッタリの内容となっています。是非ご覧下さい!!

はじめに、インプラントの特徴と構造をご説明致します。

【インプラントの特徴と構造】

インプラントとは、歯を失ったあごの骨(顎骨)に体になじみやすい材料(生体材料)で作られた歯根の一部あるいは全部を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付けたもので、一般には人工歯根のことをインプラントといいます。

インプラントは基本に、三つのパーツからできています。顎骨の中に埋め込まれる部分すなわち歯根部(インプラント体)、インプラント体の上に取り付けられる支台部(アバットメント)、歯の部分に相当する人工歯(上部構造)から構成されています。(図1)

図1

インプラント体の材質は生体安定性のあるチタンまたはチタン合金です。アバットメントの材質はチタン、チタン合金、ジルコニアなどがあります。上部構造の材質はレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)、ジルコニア、セラミックとレジンを混ぜたハイブリッドセラミック、金合金などがあります。当院では生体安全性の高いジルコニアを採用しています。

次にインプラントのメリット・デメリットについてご説明致します。

【インプラント治療のメリット・デメリット】

【インプラント治療のメリット】

①入れ歯のような「取り外し」が必要ない

②ブリッジのように、両隣の健康な歯を削る必要がない

③天然歯のような咬合力が得られる

④顎の骨が痩せにくい

⑤顎の骨にしっかりと固定できる

⑥入れ歯よりも違和感が少ない

⑦発音や発声への影響が少ない

【インプラント治療のデメリット】

①部分麻酔による外科処置が必要

②インプラントが骨とつかずに動いてしまうことがある

③重度の歯周病の患者様には適さない

④重い糖尿病や骨粗鬆症の患者様には行えないことがある

⑤メンテナンスを怠ると歯周病になりやすい

⑥自費診療のため治療費が高い

続いて、インプラントと自分の歯の違いはどうなのかについてご説明致します。

【インプラントと自分の歯の違いはどうなのか?】

インプラント体と周りの骨とは隙間がなく、くっ付いた状態です。一方、天然歯の歯根の周りにはクッションの役割を担う歯根膜という組織があります。(図2)

そのため、咬むことで歯はわずかに沈み込みます。また歯根膜中には、咬んだときにかかる圧力を感知して、かむ力をコントロールするためのセンサーがあります。インプラントにはこのようなクッションもセンサーもありません。骨の弾力によるほんの僅かな沈み込みしか生じません。咬む力は顎の骨の周りの骨膜、筋肉、関節などにあるセンサーによってコントロールされます。しかしながら、歯根膜にあるセンサーに比べ「感度」が劣るため、かみ合わせには十分に注意する必要があります。 また、インプラントの周りの粘膜は天然歯と異なっています。天然歯では、細菌などが容易に侵入できないような構造になっています。天然死と比較し、インプラントにはそのような構造はなく、細菌は容易にインプラントと粘膜の間に侵入します。そのため、歯ブラシによる清掃が重要となります。

図2

【インプラントの流れ】

①術前検査(CT・スタディーモデルの作製)


インプラントを行うにあたり歯茎の状態、歯の方向、骨の形状などを検査致します。
※検査の結果、人工骨の補填が必要になる場合やインプラント自体をお勧めしない場合もあります。


②インプラントガイドの試適


インプラントを正しい場所に植立させるために必要になります。全ての患者様にお勧めしております。
※費用等の問題でインプラントガイドを用いない場合はステントというガイド様のものを用いますが、ミリ単位の誤差が生じることにより予後が左右されますのでご了承の程お願い致します。


③インプラント体の埋入手術(1次手術)


実際にインプラント体を骨の中に入れる手術になります。2時間程度の処置時間を確保させていただきます。その際、当院では、ドリルの振動や痛みを抑えるために静脈内鎮静法を行い、寝ている状態で手術する方法をお勧めしております。

【静脈内鎮静法とは?】
点滴注射から静脈内麻酔剤を注射して、治療の恐怖感や治療時の器具による吐き気等を防止する歯科治療の補助手段です。
薬剤の効果で半分寝ている状態なので、処置の過程をほとんど記憶していないことが多いことが特徴です。


④ヒーリングアバットメントの装着(2次手術)

1次手術から3ヶ月後ぐらいに行います。
この時にヒーリングアバットメントという歯茎の形を整えるものをインプラント体に接続します。30分〜1時間程度で終わるものですので、浸潤麻酔のみで治療は可能な手術になります。


⑤印象採得(型取り)

最終的なインプラントの型取りです。当院ではインプラントの被せ物は全てジルコニアにて製作させていただいております。
この際に仮歯を付けて実際に噛んでもらうこともあります。


⑥最終補綴物(被せ物)の接合

被せ物をつける最後のステップです。当院ではスクリューリテイン方式のインプラントを用います。スクリューを用いる事で取り外しが可能になり、メインテナンスの際にインプラント周囲炎の予防をします。

【最後に】

インプラント治療は、トラブルの多い治療のような風潮がありますが、慎重に行えばブリッジなどの通常の治療よりも機能改善は優れており、残存率が高い治療であることは確かと言えます。担当医と十分に相談して、納得した上で治療を受けるようにしましょう!!

また、その後のメインテンスも治療の一環になりますので、しっかり定期的な検診に行きましょう!!

⇓インプラントについてはこちら⇓

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