- 2024年6月29日
- 2024年10月23日
ラバーダム防湿とは?【ラバーダム防湿の必要性と治癒率の関係性】
ブログを拝見していただきありがとうございます。練馬区中村橋・富士見台の歯医者・歯科のレアリゼ歯科クリニックです!
今回のテーマは【ラバーダム防湿】に関してです。以前、根管治療のブログにて、重要なものであることを説明致しました。是非合わせてご覧ください!!
⇩根管治療のブログ⇩
【ラバーダム防湿とは?】
ラバーダム防湿法とは、ゴムのシートを歯に装着して治療することで、歯を唾液から隔離し、唾液に含まれるウイルスや菌を治療する歯に触れさせないための装置になります。特に根管治療を行う際に根管への細菌の感染を防ぎ、成功率を上げることを目的とする方法です。
【ラバーダム防湿の使用率】
アメリカの根管治療専門医は、治療の90%でラバーダム防湿をしています。しかし、日本の歯科治療の現場におけるラバーダム防湿の施術率は低く、一般歯科医では約5%の装着率であったとの報告があります。
【ラバーダム防湿に必要な機器】
①ラバーダムシート
ラバーダムシートには大人用と子供用があります。また、ラテックスアレルギーの患者様のためにノンラテックス製のものもあります。
②ラバーダムクランプ
ラバーダムクランプには大きく分けて前歯部用、小臼歯部用、大臼歯部用があります。また、上顎用、下顎用に分けられるものもあります。
このラバーダムクランプは歯と歯茎の境目に挟み込むため、麻酔が必要な場合があります。
③ラバーダムフォーセップス
ラバーダムフォーセップスはラバーダムクランプを付け外しするための器具になります。
④ラバーダムフレーム
ラバーダムフレームはラバーダムシートを固定させるための器具になります。
基本的にこの4つの器具を用いてラバーダム防湿を行っていきます。
【ラバーダム防湿の使用による治癒率への影響】
ラバーダム防湿は基本的に根管治療で用いります。では、ラバーダム防湿の有無によって治癒率に影響はあるのでしょうか?
答えは影響ありです。
根管治療時にラバーダム防湿を使用した場合、治癒率は96%という報告があります。(繰り返し再発した歯に関しては、残念ながら再発を繰り返すごとに治癒率は低下してしまいます。) 一方、ラバーダム防湿を使用せずに治療を行った場合は、50~70%の歯が再発しているというデータがあります。
【最後に】
ラバーダム防湿はまだまだ日本での普及率は低いです。しかしながら、ラバーダム防湿をする事で治癒率や再発率が変わるのであれば、必ず使う必要があると言えます。当院では精密根管治療、ダイレクトボンディング等で用います。また、保険治療でもZOO(原理はラバーダムと同じです。)という器具が使えない歯には使用いたします。ほとんどの患者様が当院で初めてZOOやラバーダム防湿を使用すると仰られます。やはり、それほど日本では使用率は低いということを実感致します。今後、よりラバーダム防湿が普及する事を切に願っております。
精密根管治療をご希望の患者様はお気軽に練馬区中村橋・富士見台の歯医者・歯科のレアリゼ歯科クリニックへご相談下さい。
⇩根管治療に関して詳しくは⇩
https://realiser-shika.com/endodontic.html
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