睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が停止したり、浅くなったりして体が低酸素状態になる病気です。睡眠時無呼吸症候群になると、良質な睡眠が取れず、日中の活動性や労働能力が低下してしまいます。2003年に起きた山陽新幹線の事故で運転手が重度の睡眠時無呼吸症候群であったことが判明し、睡眠時無呼吸症候群の検査や治療の重要性が認識されてきています。
睡眠時無呼吸症候群には、以下の2つの種類に分けられます。
首回りに脂肪がついている、舌が大きい、下顎が小さすぎる、などが原因で無呼吸症候群が発症しているものを指します。睡眠時無呼吸症候群の約9割の方はこのタイプだとされています。
心不全をはじめとする心疾患、脳梗塞などの脳疾患により、脳から呼吸命令が出ないことで起こるものです。
「中枢性睡眠時無呼吸症候群」については、原因疾患の治療を行うことにより症状の改善を目指します。一方「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」では、CPAP療法といわれる、マスクから気道に陽圧をかけて軌道の閉塞を防ぐ治療法や、マウスピースによる治療(スリープスプリント)によって症状の改善を図ります。
当院では、この中枢性睡眠時無呼吸症候群の治療法の一つである「スリープスプリント療法」を取り扱っております。上下顎のマウスピースを用いて、下顎を前に突き出した状態で固定し、舌の沈下を防ぐことで気道が広がり、睡眠中の正常な呼吸を保つ治療法です。基本的には軽症、中等症の方向けの治療法となりますが、慣れやすい、持ち運びに優れている、場所を選ばないため旅行や出張の際にも継続してご利用いただけるなど利点が多く、重症者の方でもCPAP療法との併用が推奨されております。
現在では以下の条件のもと、健康保険が適応されます。
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